不動産個人所得計算でお勧め会計ソフトの「弥生会計」をご紹介します。
不動産投資の初心者向けの記事ですので、中級者や上級者は読み飛ばしてください。
小生は個人名義の不動産の確定申告に弥生会計を使用しています。
かれこれ6年間は、この会計ソフトを使用しています。
どんな会計ソフトなのか
日本で一番売れている会計ソフトで、不動産投資の最初の会計ソフトと
すればお勧めです。
初心者の方は、出来ればクラウド版ではなく、インストール版での購入をお勧めします。
理由は費用が最小になるためです。
ある程度物件が増えると、利便性の高いクラウド版が良いのですが、初心者の方は
コスト重視だと思いますので、このソフトを3年程度使い続けることをお勧めします。
クラウド版は毎年課金されますので、コスパが良いのはインストール版です。
不動産初期は物件数も少なく税務リスクも低いので、自分で仕訳を登録し、確定申告
も税理士も無しで、会計と不動産運営を覚えていただくのがお勧めです。
*急成長を望む方は、上記のやり方は避けた方が良いと思います。
やよい会計のメリットとデメリット ほかの会計ソフトとの違い
メリットは入力が簡単なことです。
・仕訳登録が簡単
仕訳の知識が無い素人でも登録ができるようになっています。
・値段が安い
1万2千円程度ですので、一棟目を買ったら、すぐに買うべきソフトです。
できれば、一棟目を購入前にこのソフトを購入し、それまでにかかった経費を
「創業費」で登録してください。
*創業費は最初しか使えませんので、ぜひ使ってください。
・このソフトで青色申告や、決算書など一通りの帳票の出力が可能
これ一つで、一通りの業務がこなせます。
小生は商業高校出身で簿記2級を取得しており、また実務経験もありますので
ある程度の精通者だと思います。(まったく自覚はありませんが)
自身の経験から「会計ソフトは何でもよい」のですが、仕組みが簡単な
ソフトを好みます。
やよい会計は仕組みが簡単ですが、プロでも十分使用できるようにできています。
デメリット
(インストール版を複数年使いこなす以外のパターンと他のソフトとの比較です)
・通帳情報の自動取り込み機能がきない。
いわゆる、最近はやりのフィンテックが使えません。
しかし素人は取引量自体が少ないのでこの機能は必要ありません。
・税理士や会計士とのコミュニケーションが難しい
税理士の方によっては、会計システムを指定されてきます。
しかしそもそも初心者の方は顧問料は払えません。
初期段階は、税務署主催の青色申告無料相談などを利用してもらい、
コストセーブしてください。
*個人的な意見ですが、10室レベルになって65万円の控除を
受けるレベルから、税理士に入ってもらうのが良いと思います。
アパートやマンションでは10室以上、貸家では5棟以上です。
・データのバックアップを取る必要がある。
クラウド版はソフト会社がデータ保存してくれますし、TKCの会計ソフトは
頻繁にバックアップを自動で取ってくれます。
このソフトには十分な機能が無いので自分でバックアップを取る必要があります。
しかし不動産投資の初心者は、無くなって困るような大量なデータも無いので
消えたら再登録すればよいだけのことだと思います。
なにより、初期段階はコストをできるだけコストセーブし、不動産投資の世界で
永続的に、勝ち残ること自体が重要だと考えています。
どのような操作方法なのか
1.かんたん取引入力
下記は簡単取引入力の画面で、ほとんどの取引は下記で登録できます。
不動産取引のほとんどの取引は上記の画面だけで処理できます。
2. 不動産などの固定資産管理画面
弥生会計は不動産管理画面が良くできています。
不動産投資を行うと、当然固定資産台帳が必要になります。
それが無料で付いてくる感じです。
*本音を言うと、不動産投資の会計ソフトは、通帳の自動取り込み機能より、
しっかりした固定資産管理台帳のシステムの方がが大事です。
下記は管理台帳の画面です。
それを決算時には自動的に減価償却費を計算して、仕訳を登録してくれます。
(ここが重要です)
下記が固定資産の仕訳自動書き出しの画面です。
まとめ
不動産投資初心者の方へのアドバイスですが、初期段階で、できるだけいろんな
経験することが重要だと思います。
人生で会計仕訳を登録して、決算書を出力し、納税するプロセスを経験することは
とても重要だと思います。
それは手間もかかるのは事実ですが、それにも勝る素晴らしい経験を得ることが
できます。
初期段階はコストをできるだけセーブし、不動産投資の世界で永続的に、生き残る
ことが重要だと思います。
(負けないことが重要です)
やってみると楽しい世界ですので、ぜひ取り組んでください。
ご健闘を祈ります。
【弥生会計青色申告】
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おしまい。